後悔しない転職をするための参考事例

看護師が働く職場は病棟だけでなく、様々な医療機関や介護施設などがあります。働いて数年経って経験を積むと、看護に対する考え方や生活環境の変化が出てきて、転職を考えるようになる方も少なくないでしょう。そこで、ここでは2つのケースについてお話します。

看護師5年目のAさんは、結婚して夫の転勤により、初めて暮らす土地へ引っ越しをしました。新しい住まいの近隣にはどのような医療機関があるのかわからなかったので、職場選びに悩んだそうです。しかし、夜勤のある職場だと夫とのすれ違いの生活を贈ることになるので、日勤帯で働ける内科小児科のクリニックに転職をしました。ここで、平日の4日間だけパートとして働きはじめたといいます。同僚看護師は年齢が近い人から年配の人まで様々ですが、みんな家庭を持つ主婦なので、周辺の商業施設や暮らしに役立つ情報を教えてくれるそうで、今では徐々に新生活に慣れているそうです。Aさんの場合は、自分のライフスタイルに合った職場を選んだことが、転職成功の鍵になったと言えるでしょう。

一方Bさんは、看護師8年目で、病棟一筋で働いてきました。そして、「10年目を前にもっと違う経験を積みたい」と考えるようになったといいます。そして、転職先に選んだのが訪問看護ステーションです。病棟とは違って単独で病気療養中の患者さんの自宅を訪ねてケアを行うので、とても責任が重い仕事です。すべてが自分の知識と判断に委ねられるので、それまで以上に勉強が必要になったそうです。しかも、夜中に緊急で呼び出されることもあり、体力的にもキツくて、慣れるまでとても苦労しました。しかし、病棟勤務時代とは違ったやり甲斐を見出したようで、毎日ハツラツと頑張っています。Bさんの場合は、自分のキャリアデザインに重きをおいた転職でしたが、こちらもじっくりと検討した上で行ったそうなので、それが成功の秘訣だったのでしょう。

これから転職を行う方は、ぜひこの2つの例にあるように、じっくりと自分が転職で優先させたいことを整理してから行動を起こすようにしましょうそう。そうすれば、転職後の後悔はないのではないでしょうか。